ビームライン概要
デバイシェラー型カメラに二次元半導体検出器(PILATUS 100K)4連装を備えており、高速データ収集を可能とする。試料の形態は基本キャピラリーとする。
試料センタリングシステムおよびサンプルチェンジャーを装備し、多数の測定試料の連続自動測定も可能とする。
光エネルギー | 7~20 keV (0.18~0.062nm) |
ビームサイズ | 0.5mm×0.5mm |
分解能(E/ΔE) | 7000 @12keV |
光子数 |
2013.4 |
ビームライン整備状況
- PILATUS100K: 4連装配置(2θ = ~94deg[[2ショット],~132 deg[4ショット])
- カメラ長: 340mm
- サンプルホルダー: キャピラリー用 , 板状アタッチメント
- 自動測定ソフト: 試料センタリングシステム、サンプルチェンジャー(キャピラリー専用)、連続測定プログラム【試料センタリングシステム、サンプルチェンジャーはSPring-8 JASRI 産業利用推進室の協力得て整備】
- 高温・低温吹付け装置 低温用:‐150~150 ℃,高温用:室温~600℃ [2ショット測定まで]
- ミラーのコーティング: 白金(Pt)
- 波長の変更・調整: 波長により30~60分程度
てすと
装置写真
2022.4 PILATUS4連装
PILATUS測定データの一次元化
二次元強度データの一次元化については、Sulyanovらの方法[1]に従って二次元強度データから一次元回折強度を計算し、この方法を拡張した名古屋工業大学・井田隆教授の提唱する方法を用いて強度補正および標準偏差を計算しています[2]。
なお、二次元強度データの一次元化について、参考文献が必要な場合には、下記の論文を引用してください。
[1] S. M. Sulyanov, et. Al., J. Appl. Crystallogr., 27, 934-942 (1994).
[2] T. Ida, Powder Diffr., 31, 216-222 (2016).
【解説資料】 PILATUS測定データの一次元化について(PDF)
PILATUS4連装による測定の流れ
PDF資料はこちら
試料作製
キャピラリーへの試料充填方法
サンプルホルダーへの取付方法
各種キャピラリーによるバックグラウンド比較
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て
測定事例
酸化セリウム(標準サンプル)のリートベルト法による解析
ガス雰囲気in-situ実験 (2014.7-10月実施)