2023年度 成果公開無償利用事業の利用課題の募集の開始について

「2023年度あいちシンクロトロン光センター成果公開無償利用事業」の利用課題の募集の開始について

2023年01月24日

「2023年度あいちシンクロトロン光センター成果公開無償利用事業」

利用課題募集要項

 

あいちシンクロトロン光センター(以下、「センター」という。)にて実施する「2023年度あいちシンクロトロン光センター成果公開無償利用事業」の産業利用・産学連携利用課題の募集を行います。

 


 【重要】

利用課題申請書にはリスクアセスメントの結果(リスクレベル)の記載が必須となります。記載が無い場合は、申請書の受理が出来ませんのでご注意ください。あいちシンクロトロン光センターのリスクアセスメントについてはHPで説明しておりますので、こちらを参考にリスクアセスメントを実施し、利用課題申請書を作成してください。

1.目 的

本事業は、当センターを無償で利用する代わりに成果公開を条件とする利用課題を募り、その具体的な成果事例を広く紹介し、シンクロトロン光施設の新たな利用の拡大に繋げることを目的としています。

2. 利用課題を募集するビームライン

ビームライン名 測 定 手 法
BL1N2 軟X線XAFS
BL2S1 単結晶X線回折
BL5S1 硬X線XAFS,蛍光X線分析
BL5S2 粉末X線回析(キャピラリー)
BL6N1 軟X線XAFS,光電子分光
BL7U 真空紫外・軟X線分光,光電子分光
BL8S1 X線反射率,薄膜・表面X線回折および散乱,粉末X線回折(平板ホルダー)
BL8S2 X線トポグラフィ,X線CT
BL8S3 広角・小角X線散乱
BL11S2 硬X線XAFS,蛍光X線分析

※  必要であれば同一利用課題で複数のビームライン・測定手法の利用申込みが可能です。
※  ビームラインの詳細はこちらをご覧ください。 

3.利用課題を募集する利用区分

(1) 産業利用
企業に所属する研究者等による利用が対象です。企業内の同一部署による申込みは、2件までです。

(2) 産学連携利用
大学、公設試験研究機関等に所属する研究者等が申請者となり、企業に所属する研究者等と連携した研究チームによる利用が対象です。同一チームによる申込みは、2件までです。

4.利用課題募集の概要

(1) ビームラインの利用期間

2023年度第1期(5月)から第4期(11月末)まで
※土、日、祝日、マシンスタディ日(原則、月曜日)及びメンテナンス等による休館日は利用日から除きます。

 運転スケジュールは、近日発表の予定です。

 

(2)ビームラインの利用シフト数

1課題あたり8シフトの利用を上限とします。

 

(3) ビームラインの利用時間

利用時間は4時間を1シフトとして、「10時から14時まで」と「14時30分から18時30分まで」の1日あたり2シフトを設けており、1シフトから利用が可能です。

※機器の調整や試料セットなどの実験の準備及び片付けは、利用時間内で実施してください。

 

(4)利用要件

「(5)利用課題審査」とは別に、事前に以下の要件を審査します。審査に必要な情報の提供をお願いすることがあります。

ただし、審査を通じて知り得た情報に関しては一切公開致しません。

①実験の安全性が確保されていること。

②実験に係る技術的な実施可能性があること。

③公序良俗に反するものでないこと。

 

(5) 利用課題審査

利用課題審査委員会にて応募利用課題の審査を行います。利用課題審査委員会の審査は非公開で行います。
利用課題審査に当たっては、利用課題申請書について以下の観点から評価します。

なお、中小・中堅企業の課題や新規利用課題には、配慮させていただきます。

① 産業的・社会的重要性とシンクロトロン光利用の必要性

 ・産業上重要な、あるいは社会的意義の高い課題であるか。

 ・解決すべき課題が明確になっているか。

 ・実験上、シンクロトロン光の利用が必要であるか。


② 新たな試みや独自の試みの有無

 ・目的あるいは実験技術に新たな試みがあるか。

 ・目的あるいは実験技術に独自の試みがあるか。


③ 有償利用への発展性

 ・さらなる利用で、大きな成果が期待できるか。

 ・事業化・実用化に向けて、継続的利用が期待できるか。


④ 事業化・実用化の可能性

 ・産業育成上の価値が期待できるか

 ・事業化・実用化に結びつく可能性があるか。


⑤ 産業への貢献・波及効果

 ・産業競争力の強化が期待できるか。

 ・中小企業への貢献・波及効果は見込まれるか。

 

申請書のダウンロードはこちら 

 

(6)利用課題のヒアリング

申請内容について詳しく伺うため、書類審査のほか、ヒアリングをお願いする場合もあります。

ヒアリングをお願いする場合、3月13日の週を予定しておりますが、その案内は、3月9日までにメールでお知らせします。

 

 (7)審査結果の通知

審査結果は、採否に係わらず、3月24日(金)までに、書面で通知します。

採択された利用課題については、当センターのWEB上で、所属機関名と利用課題名を公表しますので、ご了承ください。


(8)採択後の手続き

採択された場合は、当センターが指定する担当コーディネータと実験内容、利用ビームライン、利用日等調整の上、ビームラインの利用申請手続きを行ってください。

 

5.応募手続き

(1)応募期間

2023年1月24日(火)から2月24日(金)まで 

(2) 事前相談

実現性が高くより実効性のある提案とするため、応募前に、産業利用コーディネータと事前の利用相談を行ってください。後述の「7 問い合わせ先」の産業利用コーディネータにご連絡ください。

 (3) 応募方法

2023年度よりWEBからの申請になります。ログインはこちら

WEB申請にはIDの登録が必要です。

成果公開無償利用事業の手続き方法、説明資料はこちら

 

利用課題申請書を提出していただきます。事前に申請書 をダウンロードしてください。

マイページから「利用申込」のうち「AichiSR事業申請」をクリックして申請してください。

WEBからの申請書の申請書が提出されると自動で受け取り確認メールが配信されます。

 

 6.その他

(1) 進捗状況のヒアリング

2023年度より採択された課題は、8月~9月を目途に進捗状況のヒアリングを非公開で実施します。

 

(2)利用成果の報告

利用課題終了日から50日以内に成果報告書を提出していただく必要があります。成果報告書とは、利用で得られた成果を、図表等を用いてレポート(A4用紙最大5枚)として取りまとめたもので、活用事例として公開させていただきます。ただし、特許取得を意図しているなどの理由により公開の延期を希望する場合、成果公開延期申請書にて申請いただき、当センターにて審査の上、公開の範囲、公開の時期等を別に定めることができます。公開の猶予は最大2年間となります。

また、本事業の成果を、論文、プレスリリース、講演、寄稿などにより発表する場合は、事前に、当センターまでご連絡ください。

なお、発表する際は、当センターの成果公開無償利用事業での成果であることを明記していただくほか、別刷り、記事の写し、プレス発表資料等を送付していただきますようお願いします。 (謝辞の記載例)

 
(3)成果報告会での成果発表

採択された利用課題については、原則センターが開催する成果発表会(2024年3月に予定)において成果発表をしていただき、また、その発表された資料をWEB上にて公開させていただきます。

 

(4) 知的財産権の取り扱い
 本事業により得られた知的財産は、原則として利用者に帰属します。特許を出願し、公開特許公報により公開された場合、公開特許公報の写しを送付していただきますようお願いします。
 

7.問い合わせ先

住所:〒489-0965
   愛知県瀬戸市南山口町250番3「知の拠点あいち」内
担当:あいちシンクロトロン光センター ユーザー支援室
   産業利用コーディネータ
E-mail:project@aichisr.jp
TEL :0561-76-8330