施設紹介

光源概要

シンクロトロン光を発生する光源は、蓄積電子エネルギー1.2 GeV、蓄積電流300mA以上、周長72mの電子蓄積リングです。合計12台の偏向電磁石のうち、8台の常伝導偏向電磁石、残り4台を5Tの超伝導電磁石が設置されています。

 

常伝導偏向電磁石による15本以上の真空紫外、軟X線ビームライン、超伝導電磁石による12本の硬X線ビームライン、直線部に挿入光源による4本以上のビームラインの建設が可能です。

 

超伝導電磁石からのX線の臨界エネルギーは4.8 keV、自然エミッタンスは約53nm・radです。また、フルエネルギーのブースターシンクロトロンを備え、トップアップ入射による一定電流運転を開所時より実施しています。

  • 直線加速器(S-band)
    ビームエネルギー:50 MeV
  • ブースターシンクロトロン
    電子エネルギー:50 MeV -1.2 GeV
    周長:48m
    自然エミッタンス:200 nm・rad
  • 蓄積リング
    蓄積電子エネルギー:1.2 GeV
    周長:72m
    自然エミッタンス:53 nm rad
    蓄積電流:300mA
  • 常伝導偏向電磁石(8台)
    ピーク磁場:1.4T
    偏向角:39°
  • 超伝導偏向電磁石(4台)
    ピーク磁場:5T
    偏向角:12°

シンクロトロン光スペクトル

リング内写真

 

直線加速器

 

蓄積リング

 

超伝導偏向電磁石

クライストロン

高周波加速空洞

 

 

ビームライン概要

ビームライン名称測定手法
BL1N1    
BL1N2 軟X線XAFS・光電子分光 Ⅱ 軟X線XAFS 超軟X線XAFS 光電子分光
BL2S1 単結晶X線回折(名古屋大学) 単結晶X線回折
BL2S3 企業専用ビームライン  
BL3N2    
BL5S1 硬X線XAFS Ⅰ 硬X線XAFS 蛍光X線
BL5S2 粉末X線回折 粉末X線回折
BL6N1 軟X線XAFS・光電子分光 Ⅰ 軟X線XAFS 光電子分光
BL7U 真空紫外・軟X線分光 真空紫外分光 超軟X線XAFS 光電子分光
BL7N1    
BL7N2    
BL8S1 薄膜X線回折 X線反射率 薄膜表面回折
BL8S2 X線トポグラフィ・X線CT X線トポグラフィ X線CT
BL8S3 広角・小角X線散乱 広角・小角散乱
BL11S2 硬X線XAFS Ⅱ  硬X線XAFS
BL11S3 企業専用ビームライン  

 ※企業専用ビームラインの設置については、AichiSR ビームライン課までご相談ください。

 TEL:0561-76-8331(代表)

 

 

ビームラインの配置図

 

平面図

1F

・事務所(平面図1F 右下)
 正面玄関を入って左手にございます。受付はここで行っております。産業利用コーディネーターが在席しております。
実験ホール
 光源、ビームライン等の装置が配置されたスペースです。この場所でシンクロトロン光利用分析を行います。
直線加速器
 電子銃及び直線加速器が配置されており、ここで電子を50 MeVまで加速してブースターシンクロトロンへ入射します。
ブースターシンクロトロン
 直線加速器から入射された電子を、1.2 GeVまで加速し、蓄積リングへ入射します。
蓄積リング
 ブースターシンクロトロンから入射された電子を蓄積し、電磁石で進行方向を曲げることによってシンクロトロン光を発生させます。
ビームライン
 供用ビームラインとして8本が設置されており、利用者による測定が可能です。また、利用者自らが専用ビームラインを設置することも可能です。
準備室1
 有機・アルカリ ドラフトチェンバーでの作業、利用者が共同で利用できる実験機器が配置されています。
準備室2~4,A~D
 グローブボックスでの作業クリーンルームでの作業他、実験のための試料準備が可能です。

 

2F

見学スペース
 施設の模型や紹介映像等が展示してあります。また、実験ホールの全景を見渡すことができます。
交流スペース
 ユーザーの休憩所で、テーブル・椅子を配置し、休憩と飲食が可能です。
小会議室
 各種シンポジウム、セミナー等が行われます。
会議室
 各種シンポジウム、セミナー等が行われます。
⑫ 支援室
 連絡通路を渡りあいち産科技センター内にスタッフの居室があります。